「債務整理を弁護士に依頼すると、いくら費用がかかるのか知りたい」
「債務整理したいけど手続きが難しそう」
というかたに、この記事はおすすめです。
債務整理を弁護士に依頼すると、どんなメリットがあるのか、詳しく見ていきます。手続の方法や費用についても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
債務整理とは
債務整理とは借金の問題を解決する方法です。借金を減額したり返済期間を延長したりすることで、債務者がきちんと返済できるようにします。また自己破産をすれば借金を帳消しにすることも可能です。
債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類があります。
債務整理の内容について、さらに詳しく知りたいかたは、コチラの記事を参考にしてみてください。
弁護士に債務整理を依頼するメリット
弁護士に債務整理を依頼すると、どんなメリットがあるのでしょうか?
時間と労力が節約できる
やはり自分で債務整理の手続きをしようとすると、法律や申請方法などを勉強しなくてはなりません。任意整理は個人でも可能ですが、個人再生や自己破産は手続きも煩雑で、申請に多大な時間と労力がかかります。
家族にバレない
弁護士に債務整理を依頼すると家族や職場にバレにくくなります。
貸金業者とのやりとりも全て代行してくれるので、貸金業者から自宅や職場に連絡が来ることもないでしょう。
どんな費用がかかるのか
弁護士に債務整理を依頼すると、「相談費用」「着手金」「報酬金」といった3つの費用がかかります。
ただし相談費用が無料の法律事務所も多いので、自分好みの法律事務所を探してみましょう。国が運営する法テラスで相談するのも無料です。
着手金は無料の場合もありますが、2~3万円ほど必要になることも多いです。
報酬金は「基本報酬」として3~5万円、「成功報酬」として減額した借金の10~20%ほどかかります。
任意整理の費用
弁護士に任意整理を依頼する費用は、貸金業者1社あたり5~10万円前後が一般的です。
ただしまとめて複数の貸金業者への債務整理を依頼すると、割引してくれる場合も多いです。
個人再生の費用
個人再生は20~30万円ほどの裁判費用、20~50万円ほどの弁護士費用、合計で40~80万円ほどの費用がかかります。
裁判所へ提出する書類を作成するなど複雑な手続きも多くなってくるので、任意整理と比べると割高です。
自己破産の費用
自己破産の費用相場は40~100万円ほど。裁判費用として20~50万円、弁護士費用として20~50万円ほどかかるでしょう。
「これから自己破産しようとしている人が、弁護士費用をこんなに払えるわけない」というかたもいるかも知れません。
しかしその点も大丈夫。弁護士費用は36回払いといった分割払いができる場合が多いのです。債務者は借金の返済もあるので、できるだけ負担が減るように配慮してくれるはずです。
過払い金返還請求の費用
弁護士に過払い金返還請求を依頼すると、貸金業者に返済しすぎたお金(過払い金)が返ってきて、債務整理の必要がなくなる場合があります。
現在の法律では貸金業者は金利を20%以下までしか定められませんが、2010年6月17日以前は29.2%まで設定できました。
当時は多くの貸金業者が、この29.2%に近い金利を設定していました。この金利が高かった時代に借金の返済していたかたは、過払い金返還請求を受けられる可能性が高くなります。
現在の利率で計算し直し、当時の金利との差額分が返ってくるのです。
また複数の貸金業者から借り入れをしている場合は、特定の貸金業者だけに過払い金返還請求をして、返ってきたお金をほかの業者の返済に充てる、というのも可能です。
初期費用がかからず成功報酬が後払いの法律事務所も多いので、「過払い金がありそう」というかたは、ぜひ弁護士や司法書士に相談してみましょう。
法テラスという選択も
「法テラス」とは国が運営する、法的な問題を解決する窓口のこと。一定の条件を満たすと、債務整理の費用が安くなる「民事法律扶助制度」を利用できます。
法テラスを利用するメリットは次のとおり。
・1つの問題につき3回まで相談が無料
・成功報酬が通常の半額になる場合も
・生活保護者は支払いが免除される
これらは一例ですが、このように法テラスには、さまざまなメリットがあります。
法テラスを利用したいかたは、まずは電話やメール、または最寄りの法テラス事務所で相談することから始めましょう。
まとめ
弁護士に債務整理を依頼するとさまざまなメリットが得られます。費用は任意整理が一番安く、自己破産が一番高いです。
過払い金返還請求をすれば返ってきたお金を弁護士費用に充てられるので、費用の節約につながります。
どうしても弁護士費用が払えない場合は、法テラスに相談するのもおすすめです。
債務整理をお考えのかたは、ぜひ弁護士に依頼して、生活の立て直しを図りましょう。